容量値のバイアス依存がないゲート容量素子の提案と差動構成PLLのループフィルタへの適用

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概要

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容量値のバイアス依存がなく、CMOS標準プロセスのみで作成することができるゲート容量素子(BIGCAP:bias-independent gate capacitor)を考案した。1.5-V、0.13-μm CMOSプロセスで試作し実測した結果、単位面積当たりの容量は6.7-fF/μm^2と大きく、バイアス電圧による容量変動は±2.9%と小さかった。寄生容量は真性容量のわずか1.9%であり、ウエハ面内での容量のばらつきはσ= 0.096%と非常に小さかった。このBIGCAPを差動構成PLLのループフィルタに適用することにより、PLLの特性を劣化させずに、ループフィルタの面積を従来の差動構成PLLの約1/3倍に縮小することができた。このBIGCAPはPLLのループフィルタ以外にも、応用範囲が広い。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-12-13

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