道路情報整備のための案内標識の位置特定(ITS画像技術, <特集>ITS技術論文)

概要

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近年カーナビゲーションが広く普及しており, その機能も多種多様なものとなっている.このカーナビゲーションシステムでは, 様々な道路情報を使用することで高度な経路案内や安全運転の支援も可能となってきている.このため, システム中で使用される道路情報をより高精度に整備する必要がある.しかし, すべての道路網について道路情報を整備するには多大な労力が必要となる.本論文では, 画像処理を用いて自動的に案内標識の位置情報を取得する手法を提案する.本手法は, 画像処理による標識抽出処理及びGPS装置を用いた標識の位置推定処理からなる.標識抽出処理では, 特に色特性に関して判別分析法で求めた変動しきい値を用いて車両前方画像を2値化する.これにより撮影条件の変化により画像中の標識部分の彩度が変動しても安定した抽出が行える.また, 標識の位置推定処理では, 時系列車両前方画像及びGPSデータから, 標識位置の緯度, 経度を推定する.その結果, 実用的なレベルで標識位置を特定できた.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-02-01