マルチエージェント連携基盤 : Field Reactor Model

概要

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マルチエージェントシステムでは,問題に応じてエージェント間の連携を変更することが一つの特徴である.また,問題解決中においてエージェントを取り巻く状況が変化することにより,エージェント間の連携を変更しなければならない場合もある.このような場合に対応するためマルチエージェントシステムの連携基盤は,柔軟な連携をサポートし,状況に応じてエージェント間の連携の変更を可能とする必要がある.そこで,本論文ではマルチエージェントシステムの柔軟な連携基盤としてField Reactor Model(FRM)を提案する.FRMは,Reactorと呼ばれるエージェントがFieldと呼ばれる通信媒体を通してマルチエージェント間の柔軟な連携を行うことを目的としたモデルである.このモデルでは,Fieldを動的に作成し,エージェントを追加・削除が可能であり,動的に連携を変更できる.本論文では,FRMの計算モデルを示し,また,柔軟な連携が必要とされる応用例を通して,その効用を明らかにする.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-07-25