関数型プログラム実行のための細粒度並列仮想マシンコードDVMCにおける構造体の静的コピー除去

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概要

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筆者らは汎用並列処理記述言語である超並列V言語の設計および言語処理系の開発を行っている。V言語は原則として関数型セマンティクスに従っており、破壊的代入を認めないため、ある構造データを一部だけ更新する場合、概念的にはその構造データ全体のコピーをとり、新しい構造データを生成する必要がある。しかし実装においては、効率の観点から構造データのコピーの回数をできるだけ削減することが望ましい。この問題に対し筆者らは、まず機種非依存の中間コードの段階において可能な限り静的に構造データのコピー除去を行い、その後、各対象アーキテクチャを考慮した(静的/動的)コピー除去を行うアプローチをとっている。本稿では、中間コードである細粒度並列仮想マシンコードDVMC(Datarol Virtual Machine Code)に対し行う構造データの静的コピー除去の方法について述べる。また、本方式をいくつかの例題プログラムに適用した結果を示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-09-20

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