スレッド実行機構を導入したDatarolアーキテクチャについて

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概要

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我々は従来のデータフローアーキテクチャの問題点を克服するものとしてDatarolアーキテクチャを提案してきた。Datarolマシンのプロセッサエレメント(PE)は循環パイプランを基に設計したもので、プログラム中に内在する並列性を実行時に自然に抽出し循環パイプラインをアクティブなスレッドにより満たすことにより、多重並行処理を効率的に行うことが出来る。しかし、並列性の低い処理ではPE内のアクティブなスレッドの数が循環パイプラインの段数より少なくなり、パイプライン中に空きを生じ処理効率が低下する。また、命令レベルでの同期処理および継続命令の指定による実行メカニズムはPEの高速化を考える上でボトルネックとなる可能性が高い。今回Datarolマシンにスレッドの排他的実行機構の導入を行うことにより、逐次処理に対する効率改善、および同期処理の軽減について検討したので、その概要について報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

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