柔軟なサービス利用とプライベートな情報の保護実現を目指した資源管理空間モデル(プラットフォーム/ツール, <特集>ソフトウェアエージェントとその応用論文)

概要

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ユビキタス環境のような分散環境を実現する上で, それぞれのユーザが柔軟にサービスに対応できることとサービス資源へのアクセスを個々に制御する仕組みを提供することは重要な課題である. 本論文ではエージェントがもつ資源(情報やサービス)を他のエージェントに利用させる公的資源管理空間(Public Zone)とアクセス制限によってプライベートな情報を保護する私的資源管理空間(Private Zone)の二つの資源管理空間をもつアーキテクチャについて議論する. 本アーキテクチャでは, サービス提供者がサービスを利用するためのプログラム(Client Program)を提供し, そのClient Programをサービス利用者が獲得・実行することでサービスを利用するための仕組みを与える. また, Public ZoneとPrivate Zoneの間にセキュリティバリヤを設け, セキュリティバリヤによってPrivate Zoneへのアクセスを制限する. これにより, 各エージェントのプライベートな情報を守りつつ, 他のエージェントが提供する様々な資源を利用するための枠組みを実現する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-09-01