順序がない木の距離を求めるアルゴリズム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は根があり順序がない木(R木と言う)および根がなく順序がない木(単に木と言う)について,それぞれ,強構造保存写像に基づく距離(SSPD),C写像に基づく距離(CD)および極大C写像に基づく距離(MCD),の3種類の距離の計算法を提案している.R木の場合,いずれも,時間計算量はO_T(m_aN_aN_b),空間計算量はO_s(N_aN_b)である.木の場合,3種類の距離の計算法の時間計算量はO_T(max(m_a,m_b)^2N_aN_b),空間計算量はO_s(N_aN_b)である.ここで,二つのR木,あるいは二つの木をT_a,T_bとするとき,m_a(m_b),N_a(N_b)よそれぞれT_a(T_b)の頂点の最大次数,T_a(T_b)の頂点数である.SSPD,CDの計算法は,R木および木の場合とも,従来の計算法より効率が良く,MCDは本論文で提案した距離である.R木および木の距離は,化学で研究されている構造・活性問題をはじめとして,多くの構造比較問題に応用できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-10-25
著者
関連論文
- 3次元グラフ構造の最大共通部分を求めるアルゴリズム
- 点パターンマッチングアルゴリズムの効率化
- 順序がない木の間の類似度問題
- 平面に埋め込まれた木の最大共通類似部分問題
- 順序がない木の最大類似部分問題
- 外平面グラフの点部分同型判定アルゴリズム
- 順序がない木の距離を求めるアルゴリズム
- 木の最大類似部分問題とそのアルゴリズム
- 二つの外平面描写の最大共通部分の抽出について
- 木の描写アルゴリズムの効率化
- 二つの木の最大共通部分グラフを求めるアルゴリズム
- 線図形の類似度とその計算法
- 根がなく巡回的順序がある木の間の距離とその計算法
- 構造をもつものの距離と類似度
- 綴り誤りの高速訂正法
- 平面に埋め込まれた木の間の距離およびその計算法
- 拡張ハッシュ法を用いた類似キー検索ファイル
- 根がなく巡回的順序を持つ木の距離とその計算法
- 誤り訂正構文解析法 : 研究の現状と問題点(代数的コード理論および語の組合せ論)
- 大型データペースのための最長共通部分列の一高速抽出法
- 空間に埋め込まれた木のグラフ理論的距離とその計算法
- 空間に埋め込まれた木の距離とその計算法
- 平面に埋め込まれた木の最大類似部分を求めるアルゴリズム
- 節点の分離・融合操作に基づく木の距離について
- 一般化LR構文解析法に基づく文脈自由言語の誤り訂正
- 中国語高頻度単語の〓音対
- 中国語高頻度単語の品詞と近距離単語について
- 拡張可能類名表記を用いた類似キー検索ファイル
- THEORETICAL ASPECTS OF SYNTACTIC PATTERN RECOGNITION