自己診断を有する安全関連系の状態遷移モデルと機能安全評価
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概要
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本研究では,プログラマブル電子系の特長ともいえる安全関連系の自己診断を取り上げ,IEC 61508に基づいて機能安全評価を行うための状態遷移モデルを提示した.このモデルを用いて,安全関連系のフォールトに対して自己診断可能な場合における危険側故障,作動要求及び危険事象の関係を解析するためのアルゴリズムを定式化した.これより,自己診断のある安全関連系の修理が被制御機能(EUC)の稼動中に行われる場合,作動要求頻度の増加に伴い危険事象頻度が増大する解析結果が示された.自己診断機能は,それがない場合に比べて,安全関連系の故障から生ずるリスクを無視し得る程度にまで軽滅するとの先入観がある.しかし,自己診断機能を備えた安全関連系に関しても定量的なリスク評価が不可欠である.ここに示したモデルから得られた安全関連系の機能安全評価式は有用であると考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-03-01
著者
-
川原 卓也
東京商船大学 商船学部
-
佐藤 吉信
東京商船大学 商船学部
-
川原 卓也
東芝ITソリューション
-
市塚 昭弘
東芝ITソリューション
-
佐藤 吉信
東京商船大学
-
佐藤 吉信
東京海洋大学 海洋工学部
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