状態遷移モデルを用いた自己故障診断によるリスク軽減効果の解析
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概要
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故障診断機能は, それが無い場合に比べて, リスクの発生を無視しうる程度にまで軽減するとの先人観がある. しかし, ここに得られた結果は必ずしもそうではないことを示している. これは, 先に, 順序依存型危険事象モデルから得られた結果と同様である. 即ち, 故障診断に基づく安全関連系の修理がシステムの稼働中に行われる場合, 危険事象の発生頻度が検知不能な故障に起因するそれを上回る場合がある. この傾向は, 作動要求の増加とともに増し, また自己診断率が高まるにつれて顕著となる. 故に, 故障診断機能を備えた安全関連系に関して, ここに提示したモデルは重要と考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-05-18
著者
-
川原 卓也
東京商船大学 商船学部
-
佐藤 吉信
東京商船大学 商船学部
-
市塚 昭弘
東芝ITソリューション
-
川原 卓也
東芝アドバンストシステム(株)
-
市塚 昭弘
東芝アドバンストシステム(株)
-
佐藤 吉信
東京商船大学
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