フレキシブルなプロセス決定構造をもつ分散プロジェクト管理ツールP1
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概要
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短工期で不確定な仕様や技術要素を多数含むシステム開発プロジェクトでは,作業全体の計画を見通すことが困難なことから,作業の進捗に伴って次工程作業が決定されるがしばしば生じる.そのほかにも,作業の遂行中であっても次作業の開始条件が整えば臨機応変に次作業を開始したり,刻々変化する作業の進捗状況を共有して,作業担当者自身が互いに進捗度を調整することも発生する.これらの特徴をもつプロジェクトでは,従来のPERTがもつ管理原則は適用できない.さらに必然的に発生する手戻りにも的確に対応できない.そこで,筆者らは管理原則にオブジェクト指向オブザーバモデルの概念を導入し,前工程作業の進捗を監視して監視条件が満たされると,その時点で最適な次作業を選択して開始する管理機構を考案した.同時に管理機構にしたがったプロセス記述言語UPFLを考案し,その処理系である工程管理ツールP1を試作した.本稿では.UPFLがもつ基本的な機構とP1の機能概要について紹介するとともに,ライントレーサロボット開発プロジェクトを対象に収集した手戻り発生データを用いて,P1のもつ手戻り発生の削減効果予測について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-07-18
著者
-
大木 幹雄
日本工業大学工学研究科情報工学専攻
-
橋本 信也
富士ソフトabc(株)
-
高木 陽平
(株)ジャステック
-
齋藤 良和
コムチュア(株)
-
安恒 寛則
富士ソフトABC(株)
-
大木 幹雄
日本工業大学工学部
-
大木 幹雄
日本工業大学工学部情報工学科
-
大木 幹雄
日本工業大学
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