線形解読法によるFEAL-8の安全性評価(実験報告)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
線形解読法をFEAL-8に適用した場合の安全性評価の実験結果を報告する。線形解読法では1)偏差率の大きい線形表現を見つれること、2)解読の計算量と記憶容量を計算機実験可能な範囲におさまるように実効ビット数を押えること、が重要である。従来知られているBihamの線形表現(偏差率は2^-11>)より大きい偏差率(1.149×2^-8>)の7段線形表現を発現し、線形表現における鍵ビット、テキストビットの影響を注意深く観測することで実効ビット数を削減して、FEAL-8に対する線形攻撃法をワークステーションで実装可能にした。計算機実験(SPARCstation 10 Model 30)を行なったところ、既知平文数2^25>個では1時間程度で70%以上、2^26>個では1時間強でほぼ100%の成功率ですべての拡大鍵を導けることを確認した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-05-20
著者
関連論文
- ランダムマップを使うハッシュ関数のコリジョンサーチ
- ランダムマップを使うハッシュ関数のコリジョンサーチ
- ランダムマップを使うハッシュ関数のコリジョンサーチ
- SPN構造における線形変換層の一設計法(21世紀のコンピュータセキュリティ技術)
- 既知のブロック暗号攻撃に対する安全性を考慮したS-boxの構成法
- 128ビットブロック暗号E2の提案
- 少数のs-boxを用いたラウンド関数の構成について(その3)
- ブロック暗号における安全性評価 : 差分解読法と線形解読法
- SAC2003参加報告
- SAC2003参加報告
- 効率的で分割利用可能な署名方式
- ゼロ知識証明の応用 (<小特集>ゼロ知識証明とその応用)
- 多重署名の厳密な安全性
- 投票所を仮定した実用的な電子投票方式
- 理想的電子現金方式の一方法
- PA-3-7 ソフトウエア暗号から見た量子暗号への期待
- DES 暗号のF関数の差分特性について
- SA-8-1 FEAL暗号の線形攻撃法に対する安全性解析(SA-8. ブロック暗号の攻撃法とその対策,シンポジウム)
- 線形解読法によるFEALの安全性評価
- 物理的に安全な装置を用いた電子現金プロトコルの安全性について
- 差分解読法に基づく暗号強度評価に関する一考察
- 電子マネーおよび電子商取引における暗号処理について
- アプリケーションから見たAES
- FEALの最良線形表現探索
- 線形解読法によるFEAL-8の安全性評価(実験報告)
- 6.暗号の攻撃・解読法:差分攻撃法 (暗号安全性の最近の動向)
- RC5の線形近似式について
- FEAL-8の差分線形解読