少数のs-boxを用いたラウンド関数の構成について(その3)

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概要

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本稿では、ラウンド関数の最大差分・線形確率p, qが小さく, かつ高速な処理が可能となるようなS-boxを利用したラウンド関数の設計法について考察する.具体的には, 2-round SPN構造で構成されるmnビットの入出力ブロックを持つラウンド関数を対象とする.このとき, 線形変換層を{0, 1}上のnxn行列Pとして表現することとし, 線形変換層の行列表現と実際の構成との間の関係を明らかにする.さらに, 差分・線形解読法に対して耐性を有するようなラウンド関数を構成するために必要となる線形変換層の構成を, 行列Pを利用して最適に構成するアルゴリズムを提案する.また, そのアルゴリズムの方法を用いて, n=8の場合の最適な線形変換層を構成し, そのときのラウンド関数の最大差分・線形確率がP⩽p^5_3, q⩽q^5_3となることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-05-15

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