BPFPメルケプストラムの音声認識における耐雑音性の検討

概要

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音声認識のための特徴抽出にはこれまで種々の方法が提案されている。しかし、通常用いられる特徴を用いて音声認識をすると雑音環境下で認識率が著しく低下する。そこで、耐雑音性を持った特徴を音声から抽出することを目的とし、パワースペクトルの傾きに注目したBPFPメルケプストラムを提案する。この報告では、その特徴を連続型HMMを用いた単語音声認識に適用して、その耐雑音性をLPCケプストラムと比較する。実験の結果、音韻情報を含む低周波数帯域(第1〜第3ホルマントの存在領域)に強い成分を持つ雑音環境下では、S/Nが0dBで約10%、10dBで約20%、20dBで約2%BPFPメルケプストラムによる方がLPCケプストラムより高い認識率を得た。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-07-17