遅延線を用いたスタブチューナによるレーダ信号のS/N向上
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概要
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パルス信号を用いた地中レーダは、原理的にタイムサイドローブが発生せず分解能が良いという特徴をもつが、送信信号のエネルギーが小さくS/Nが悪いため探査深度が浅いという欠点をもっている。これを改善するため、筆者らは遅延帰還増幅器によりレーダ反射信号を高周波信号の時点で積算し、S/Nを向上させる手法を試み成果をあげてきた。しかし、遅延帰還増幅器は帰還率を上げると不安定になりついには発振してしまうという問題があった。そこで、一端を開放した同軸線路の定在波を利用し、送信信号と同期した受信信号のみを選択的に取り出す方法を考案した。これにより、従来の方法に比べ、安定な特性とS/N改善を得ることができ、パルスレーダの性能を向上させることができた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-05-17
著者
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荒井 郁男
電気通信大学
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新井 郁男
電気通信大学電子工学科
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荒井 郁男
電気通信大学電子工学科
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毛馬内 洋典
電気通信大学電気通信学研究科電子工学専攻
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荒井 郁男
電通大 電気通信
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毛馬内 洋典
電気通信大学 電気通信学研究科
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