地中をみる : 遺跡探査 (<小特集>見えないものを"みる"-2)

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概要

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遺跡を調査する最も確実な方法は,直接遺跡を地下から露出させる発掘という手段である.しかし,発掘によって一度動かした土は二度と元へは戻すことはできず,発掘は遺跡破壊作業でもある.そこで,遺構や遺物の規模,埋設位置などの事前情報が必要となる.遺構,遺物の物理的性質の違いに着目して,地表から物理的な手段によりそれらを推定するのが遺跡探査である.電気抵抗探査,磁気探査,地中レーダ探査,弾性波探査など,地質探査などにおいて用いられてきた方法が応用されているが,構造のスケールなど遺跡探査特有の問題も多い.更に,自然を相手にする分野であり,日本の気候風土に適した探査技術が必要とされるなど,新たな展開が期待されており,それらについて解説する.
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-07-25

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