拡大体を用いた光同期CDMA拡散符号の構成(マルチキャリヤ伝送、同期技術, 及び一般)

概要

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Kwongらにより提案された拡張プライム系列符号(MPSC)は, 同期光CDMAシステムの拡散符号として多くの論文で検討されている.MPSCはpを素数とするガロア体GF(p)上に構成され, p^2個の符号語を持つ.これらの符号語はp個の符号語からなるp個のグループに分割され, グループを単位として特殊な相関特性を持つことが知られている.この相関特性を利用することにより, 巧みに多重ユーザ干渉を除去する同期CDMAシステムが幾つか提案され, その効果が示されている.本研究では, これまで素体GF(p)に限定して構成されていた符号を拡大体GF(p^m)に一般化して構成しても, MPSCと同様の相関特性をもつ符号が得られることを示す.GF(p^m)上に構成される符号はp^<2m>個の符号語を持ち, p^m個の符号語からなるp^m個のグループに分割される.任意の素数p, 任意の正整数mに対して, GF(p^m)上に構成される符号がMPSCと同様の相関特性を持つことを証明し, 幾つかの符号の構成例を示す.また, ここで提案するGF(p^m)上の符号の構成方法に基づきm=1として符号を構成した場合に生成される符号が, 結果としてGF(p)上のMPSCと同じになることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-10-21