坑井間ボアホールレーダにおける不均質媒質を考慮したMUSIC法による反射体位置推定法(計測・探査)

概要

論文の詳細を見る
坑井間ボアホールレーダ計測において得られるトモグラフィックな信号を用いた孤立反射体の位置推定法である送受信アレーMUSIC法は均質媒質においてマイグレーション法やトモグラフィー法に比べ高分解能な位置推定が可能である.しかし, 媒質が不均質のとき, 本手法は前処理の際の送受信アンテナ間の直達波の推定, 除去に必要な媒質定数分布が未知のため位置推定が困難となる欠点があった.そこで, 本論文では不均質媒質中での高分解能位置推定法としてノイズ固有ベクトル抽出の際のノイズ固有値に着目し, ノイズ固有値を最小化するように媒質定数分布を逐次推定し, 得られた媒質定数分布を用いMUSIC法による位置推定を行う手法を提案する.また, 媒質定数が深度こう配をもつ場合についてFDTDによる性能評価を行い, 本手法が相対的な媒質定数の空間分布を推定可能であり, 初期値のバイアス誤差にロバストな反射体位置推定法であることを示す.また, 屈折率分布の深度こう配が大きい場合においても初期屈折率分布にトモグラフィーの結果を用いることで位置推定が可能となることを示す.更に多周波の情報を考慮することにより推定誤差が低減できることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-05-01

坑井間ボアホールレーダにおける不均質媒質を考慮したMUSIC法による反射体位置推定法(計測・探査)

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク