時変部分周波数特徴を用いた雑音環境音声認識

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概要

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これまで、雑音環境下での音声認識におけるスペクトルレベルの対処法として、直線関数を用いた簡易スペクトルサブトラクションによるスペクトル形状補正、また、欠落したスペクトル包絡の谷の部分の規則による復活および、高周波数域のみのスペクトル包絡の平滑化などの試みを行ってきた。これらの手段は、いずれも雑音環境下の音声の有声部のスペクトルの形状変化の補償を目的としている。本報告では、これと反対に、雑音によるスペクトルの形状変化の少ない、低周波数領域部分を取り出して認識を行う方法を提案している。これまで、周波数変換係数による低域強調の試みは一部行って来たが、ここではより積極的に帯域制限スペクトルを有声領域に用い、準定常雑音環境での音声認識特性について比較検討している。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-11-19

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