改良型スペクトル強度軸強調による雑音環境音声認識

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概要

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本報告では、雑音環境下での音声認識の改善法であるスペクトル強度軸変換法であるレベル制限、または強度軸強調を行い認識実験を行った。これまでの報告よりこれらの効果は確認されているが、今回変換のしきい値を斜めや非直線にすること、また、周波数軸変換法との併用により、それぞれの雑音の特性に対応することで認識率の向上を目指した。結果として、傾斜型のしきい値を用いることで、自動車ノイズ0dB付加音声について10%近くの認識率の向上が見られた。非直線のしきい値を用いた場合では、高域を変化させると傾斜型のしきい値を用いた場合と同じような認識率の変化が現れた。また、低域を変化させると、どのノイズも同じような認識変動が見られた。周波数軸変換と強度軸強調との併用についても認識率の変動が見られた。ピンクノイズ10dB、自動車ノイズ10dB付加音声について認識率が向上する傾向が見られた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-11-22

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