建物周辺における不要電波分布特性 (EMC計測技術論文小特集)
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概要
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電子装置から放射されたVHF帯の不要電波の建物周辺における分布特性を,実際の通信装置から放射されTV周波数に近い100MHzと170MHzの周波数に対して解析的,実験的に検討した.検討では,まずワイヤグリッド近似による電磁界分布シミュレーション方法を用いて建物周辺の不要電波分布特性を求めた.つぎに,平坦な開放地,建物がまばらな郊外地,および住宅地の3箇所において検証実験を行った.その結果,ハイトパターンの最大値を用いて不要電波を評価することで不要電波の距離特性が明確になることと,建物を中心とする大地面に対し水平な円周方向に0.6°間隔で測定を行うと最大値から2 dB以内の偏差で不要電波分布が得られることがわかった.更に,開放地と郊外地においては建物から100m程度離れた地点での測定値を用いて更に遠方の不要電波分布の推定が可能であることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-25
著者
-
服部 光男
NTT通信網研究所
-
前田 裕二
Ntt マルチメデイアネットワーク研究所
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前田 裕二
NTTマルチメディアネッ卜ワーク研究所
-
小松 義幸
NTT マルチメデイアネットワーク研究所
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小松 義幸
NTTマルチメディアネットワーク研究所
-
服部 光男
NTTサービス運営部技術協力センタ
-
前田 裕二
Nttマルチメディアネットワーク研究所ネットワークインテグリティ研究部
-
前田 裕二
NTTマルチメディアネットワーク研究所
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