ブロック暗号の高速化暗号モードとそのVLSI化設計
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概要
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AES(Advanced Encryption Standard)をはじめとする次世代128ビットブロック暗号の高性能化を実現する"burstモード"と呼ばれる新しい暗号モードが提案されている. burstモードは, ストリーム暗号型の暗号モードであり, 16回のブロック暗号処理によって64ブロックの平文に対して暗号処理を行うため, 従来の暗号モードと比較して, 処理速度を大きく向上させることができる. 本稿では, ブロック暗号アルゴリズムにAESを用い, burstモードをソフトウェアおよびハードウェアによって実装し, それぞれの実装結果について比較評価を行う. burstモードのすべてをソフトウェアで実装する場合には, 従来の暗号モードと比較して約2倍の処理速度が達成できることがわかった. 一方, ハードウェアで実装する場合, すなわち, ソフトウェアで実装したAESとburstモードのアクセラレータコアを併用する場合には, 処理速度が4倍まで向上でき, 最大1.3Gbpsの処理速度が達成できることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-06-22
著者
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密山 幸男
大阪大学大学院情報科学研究科
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白川 功
大阪大学大学院工学研究科情報システム工学専攻
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尾上 孝雄
京都大学大学院情報学研究科
-
Andales Zaldy
大阪大学大学院工学研究科情報システム工学
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密山 幸男
大阪大学大学院工学研究科
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