信号系列の分割区間長短縮による直線位相IIRフィルタの遅延量低減
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概要
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直線位相IIRフィルタを実現する一技法かPowellとChauによって提案されている.この方法は,次の3つの手法を用いた非因果伝達関数の実時間実現に基づいている: 1)IIRフイルタの無限長インパルス応答を有限長Lで近似する, 2)IIRフィルタの入出力信号系列をこの長さLで分割して,各区間ごとに実時間で時間反転する, 3)2通路IIRフィルタを用いた分割区間長Lの時間調節重複加算法を実現する.しかし, 2)において各信号系列についてLサンプルの遅延が発生し, 3)においてはL+1サンプル遅延する.したがって,システム全体で3L+1サンプルの遅延が発生する.本稿では, 2)の遅延に着目し,信号系列の分割区間長Lを整数分の1に短縮(短縮された分割区間長も整数とする)することにより,直線位相IIRフィルタ実現の問題点であるシステム内で発生する遅延を低減できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-07
著者
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