ウェーブレット変換画像の電力適応ベクトル量子化法 : 全サブバンド形および階層別形

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概要

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画像の情報圧縮のためのウェーブレット変換・ベクトル量子化法におけるベクトル構成法として, 最低周波サブバンドを除く全サブバンドより, 対応する位置の信号を取り出してベクトルを構成する全サブバンド形と, 同一階層内サプバンドより, 対応する位置の信号を取り出してベクトルを構成する階層別形とをとり上げ, 最低周波サブバンドのスカラーDPCM符号化を含め, 総合的に符号化の最適化を検討した. 一つのべクトルは原画像の1画素ブロックに対応するから, 各ブロックの局所的性質を反映するベクトルの電力に適応したベクトル量子化を行った. 256×256, 512×512の画像に対し, 2階層ウェーブレット変換を用いて, 0.32〜0.85bppの範囲で検討した結果, 全サブバンド形は2段ベクトル量子化を要するが, 階層別形は1段でよいことがわかった. 両者の符号化特性はほぼ同等であるが, 所要メモリ量, 計算量は後者が少ない.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-01-25

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