近似電力相補完全再構成2CH直線位相IIRフイルタバンク

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概要

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完全再構成(PR)2チャンネルIIRフィルタバンクのうち、分析・合成それぞれが直線位相で非因果性のものは、従来分析側ローパスH_0(z)、ハイパスH_1(z)がH_1(z)=H_0(-z)、つまりQMF条件を満たし、伝達関数の極がz平面の虚軸上にあるものが知られていた。この場合、H_0(z)とH_1(z)が電力相補条件 |H_0(e^<jw>)|^2+|H_1(e^<jw>)|^2=1を完全にまたは近似的に満たすことが望ましいが、Smithの与えた設計例では、それを満たしていないため、その分析フィルタと合成フィタの振幅特性が通過域、遷移域で最大0.78程度異なっており、分析フィルタ出力の量子化により符号化特性は劣化すると考えられる。本研究では極が虚軸以外にあることを許して、一例では両フィルタ特性が±1.5%以内に一致するようにできた。これについて報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

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