リテラル出現回数が2回の充足不能な3SAT式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
3SATの例題(各和項に正確に3個のリテラルを有す和積形の論理式。3CNF論理式)をランダムに生成した場合,項変数比(和項の数を変数の数で割った比)が小さい程,充足可能となる確立が増大し,同じ変数比なら変数の数が少ないほど充足可能になり易くなる.以上はランダムに生成した場合の大雑把な傾向であるが,決定的に生成した場合にも充足可能性が変化する境界が存在するはずである。そこで我々はリテラルの出現回数を一定にした場合について研究を進め,これまでに各リテラルの出現回数を4回,3回に制限した場合,それぞれ3変数,4変数以上で充足不能な例題が存在し,また1回の場合には必ず充足可能となることが示せた.リテラルの出現回数が2回の場合については27変数以上で充足不能な例題が存在することを示した.本稿では,この2回の場合について改良を行ない,15変数以上においては充足不能な例題が存在し,9変数以下では必ず充足可能となることを示す.
- 1995-03-27
著者
関連論文
- NP完全集合によるco-NP完全集合の近似
- 充足可能性問題に対する計数法の項の選択による高速化
- グラフの色ぬり分け問題からSATへの効率の良い変換方法とその評価
- RS型ベクトル機械上での幾つかの具体的問題に対するアルゴリズム
- 「高度応用のための情報ベースモデルとその実現技術」を目指して (メディア統合および環境統合のための高機能データベースシステム、および一般)
- ブロック同期方式による並列アルゴリズムの記述とそのプログラム化
- ブロック同期に基づく並列アルゴリズムアニメーションシステム
- 充足可能性問題に対する計数法の変数の選択による改良
- 正則グラフに対する密な部分グラフ問題
- ファンイン制限つき組合せ論理回路に対する完全な等価変換規則集合
- 素子制限のある論理回路を等価変換するための基本操作集合について
- ランダムベンチマーク例題による論理最適化システムの評価
- ランダムベンチマーク例題による論理最適化システムの評価
- 論理最適化アルゴリズム評価のためのテスト例題のランダム生成
- 論理最適化アルゴリズム評価のためのテスト例題のランダム生成
- 論理回路簡単化問題に対する例題生成
- 一切の情報を漏らさずプログラムの正当性を証明する方法
- 並列計算用に拡張したTMの時間計算量の階層
- チューリング機械の領域計算量の厳密な階層について(計算理論とその応用)
- テープ記号数を制限した領域限定TMの階層について
- CNF論理式に対する局所探索法の項の追加による改良
- リテラルの出現回数を制限した充足不能な3CNF式
- リテラル出現回数が2回の充足不能な3SAT式
- 確率的手法によるCRCW PRAM間の模倣について
- メッシュバス上での最小全域木アルゴリズム
- グラフの最小全域木を求めるためのメッシュバス上での並列アルゴリズム
- 最大値問題に対するメッシュバス上でのO((log log n)^2)アルゴリズム
- PRAMおよび対数時間一様な論理回路族に基づく計算量の階層(計算モデルと計算の複雑さに関する研究)
- $\alpha$連結成分問題の計算複雑さの上昇について(計算量理論)
- 並列化が徐々に困難になるグラフ問題について
- 色塗り分け問題がP完全又はNCになる為の十分条件について(理論計算機科学とその周辺)
- 組合せ問題に対する RS 型ベクトルアルゴリズム
- RS型ベクトル機械の実際的応用の可能性について(計算および計算量理論とその周辺)
- 密な部分グラフ問題のNP完全性とそのSAT例題生成への応用
- AIMジェネレータによるバックトラック及び局所探索SATアルゴリズムの評価