最大エントロピー法を用いたアダプティブアレーアンテナの性能評価

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概要

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移動体通信のフェージングを軽減する対策技術の1つとして、アダプティブアレーアンテナが考えられている。所望波と干渉波の到来角、およびSN比が分かれば、1時点で最適重み係数を正確に推定することができる。最大エントロピー法(MEM)は、空間サンプリング信号を利用することで、到来角とSN比を離散フーリエ変換(DFT)より正確に推定することができる。従って、本研究ではMEMを用いた空間スペクトル推定に基づいたアダプティブアレーアンテナを提案し、これをMEMアレーと呼ぶことにする。また、MEMアレーの計算量軽減のため、時間更新式を利用した簡易型アルゴリズムを提案する。更に、推定精度の向上とエレメント数の削減のために、空間サンプリングの代わりに時間サンプリングを利用するアルゴリズムを提案する。以上の各提案方式に対して、計算機シミュレーションによってMEMアレーとLMSアレー、およびDFTアレーを比較し、これらを評価する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-07-08

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