動的ネットワークにおける双方向匿名通信路構築手法の提案(無線・モバイルネットワーク,<特集>シームレスコンピューティングとその応用技術)
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概要
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アドホックネットワークに代表されるような動的なネットワーク上で何らかの双方向通信を行う際,送信時に利用した経路を返信時では利用できないケースは当然考慮されるべきであるが,とりわけ,返信時にその返信先を知ることができない匿名通信においては,これはそう単純な問題ではない.特に医療相談など,返信までのタイムラグが大きいアプリケーションほどそのような問題に陥る可能性は高い.しかしながら,こうした点について従来の匿名通信方式では十分に考慮されているとはいい難い.そこで本論文では,主な既存方式の特徴や問題点とその原因を整理したうえで,新たに高いデータ可用性を有した方式を提案する.また,これら提案方式を含め種々の組合せについて匿名性,データの可用性,および操作のコストという観点からの比較検証を行った.その結果,従来の代表的な双方向匿名通信方式であるオニオンルーティングを用いる場合に比べても総合的に性能が優った方式の組合せを示すことに成功した.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2007-02-15
著者
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今井 秀樹
横浜国立大学工学部
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今井 秀樹
東京大学生産技術研究所第3部
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今井 秀樹
横浜国立大学工学部電子情報工学科
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古原 和邦
産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター
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今井 秀樹
産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター
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田村 仁
産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター
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今井 秀樹
産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター:中央大学理工学部電気電子通信工学科
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今井 秀樹
独立行政法人産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター:中央大学理工学部電気電子情報通信工学科
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今井 秀樹
産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センター
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古原 和邦
産業技術総合研究所セキュアシステム研究部門
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