パリティ検査記号用記録符号化の一検討

概要

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人間の視覚は.画像信号の量子化ビット数を8ビットから7ビットに低減しても, これに伴う画質劣化をほとんど検知できない, また, 誤り訂正符号の符号化規則には, パリティ検査記号は情報記号の僅かな違いにより, まったく異なる記号列になるという性質がある.本論文は, この視覚特性と誤り訂正符号の符号化規則を応用して, 誤り訂正符号のパリティ検査記号の直流および低周波数成分を抑圧する記録符号化を示す.原理的に, このパリティ検査記号用記録符号化は, k個の画素中の1画素に1グレイレベル以下の歪みが発生することがあるが, これは視覚的にはほとんど検知できず, 実用上の問題はない.また, 画像信号のパリティ検査記号に対する電力スペクトルを求め, 直流および低周波成分を抑圧する効果を検証する.さらに, 記録再生過程で低周波数遮断が発生した場合の記録符号化後のアイ開口率を求めることで, 記録符号化による再生ビットエラー率の低減効果を確認する.
社団法人映像情報メディア学会の論文
1992-02-20