知識構造で制御する適応型学習システムの開発(1) : 設計コンセプトと図形入力支援
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
適応型学習システムは学習者の回答状況に応じて問題を提示する学習システムである.また,特に学習者が力学問題を解く場合には,「問題文を読む→図を書く→運動方程式を立て・解く」というプロセス(問題解決過程)をたどる.ここで,「図を書く」という行為は学習者の理解を助け,また教授者にとっても学習者の理解状況を把握する助けとなる.本システムは学習者の問題解決過程を忠実に支援するよう設計する.そこで,本システムは高校物理の力学問題を対象とし,「問題文の提示→図形入力を伴う解答入力→入力支援→アドバイス文の自動生成→次問題の提示」という処理を実行する.本システムの特徴は,学習者の図形入力を伴う回答(インターフェース部)から学習者の理解状況を推論しアドバイス文を自動生成し(問題エキスパート部),システムの保持する知識構造を参照し,学習者に適合した問題を提示する(出題最適化エキスパート部)点にある.本稿では,本システムの構成とインターフェース部における図形入力支援について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
関連論文
- 項目反応理論
- マルチメディアネットワークにより実現する遠隔地間での同時進行授業の評価
- 学習者の知識構造で制御する適応型学習システムの研究・開発(4) : 学習者の定量的知識構造推定法
- 学習者の知識構造で制御する適応型学習システムの開発(3) : 図形入力からの定性的知識構造推定法
- 学習者の知識構造で制御する知的適応型学習システムにおける知識構造推定法
- 知識構造で制御する適応型学習システムの開発(2) : 問題エキスパート部の理論
- 知識構造で制御する適応型学習システムの開発(1) : 設計コンセプトと図形入力支援
- 学習者の知識構造で制御する適応型学習システムの研究・開発(1) : 出題最適化エキスパートシステム部の理論
- マルチメディアネットワークにより実現する遠隔地間での同時進行授業の実施
- Fuzzy 推論による知的適応型学習システムにおける学習ナビゲーション手法の提案
- ルールを自動生成する Fuzzy 推論法の理論と応用
- 学習者の理解状況を反映させた出題項目制御法
- 区間評定データを用いた学習者情報の推定法に関する一提案
- 教材構造を反映させた復習課題抽出法
- 区間評定データを用いた態度情報の推定法
- 教材構造を反映させた復習課題抽出に関する一提案
- 自由度の高い評定データに対する構造分析法の教育評価への応用
- C224 構造分析法(FSA)を用いた情報教育に関する意識構造の分析
- C223 構造分析法(FSA)を用いた環境教育に関する意識構造の分析
- Mathematicaを用いたCSCコースウェアの実現
- 学習者の知識構造で制御する適応型学習システムの研究・開発(2) : 定性推論を用いた学習者の知識構造推定法