学習者の知識構造で制御する知的適応型学習システムにおける知識構造推定法
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概要
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適応型システムは学習者の反応に応じて次に出題する項目を決定する機能を有する.従来の適応型システムは,項目応答理論[l]による潜在特性モデルを用いており学習者の理解状態を1次元的に表現できることが要求されるため,複雑な構造をもつ学習項目には対応できない.そこで,上記の問題点を解決するために学習者の入力情報から学習者の知識構造を推定し,その知識構造で次問題の決定などの制御を行う適応型学習システムの開発を行う.本システムは題材として高校物理の力学を採用し,「問題を読む→図を書きながら考える→方程式を立て,解く」という学習者の手順を忠実に支援しつつ学習者の知識構造を定性的部分と定量的部分に分けて推定する.本稿では,定性推論を用いた学習者の定性的知識構造の推定法について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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