Recurrent IFSに関する基礎的検討

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概要

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近年,フラクタルを用いた画像符号化法の検討が活発に行われている.フラクタル画像符号化法の一つとして,適応的ランダムIFS推定法が知られている.これは,画像のブロックサイズを適応的に変えて,ランダムIFSを推定する手法である.ランダムIFSは縮小写像のそれぞれに1つの選択確率を割り当てたものあるが,最近,Barnsleyらは,これを拡張して,Recurrent IFSを新たに提案している.Recurrent IFSは各縮小写像を1つの状態と見て,IFSに遷移確率行列を割り当てたものであり,ランダムIFSアルゴリズムにより画像を生成することができる.また,Recurrent IFSは拡張されたハッチンソン距離の下で縮小写像となるので,コラージュ定理が成立する.したがって,画像符号化への応用が可能であると考えられる.本稿では,その前段階として,Recurrent IFSの特性について検討を行ったので報告する.
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27

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