QM-Coderの符号化効率改善
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概要
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QM-Coder[1]はJPEGおよびJBIGにおける2値情報源符号化として共通に使用されている算術符号である.算術符号の最大の利点は動的適応化が容易に行えるという点である.従って,汎用性が強く,統計的性質の異なる情報源に対しても同一のアルゴリズムで高能率な符号化が可能であり,さまざまな情報源符号化への応用が期待されている[1]〜[3]. しかし, QM-Coderでは処理の簡素化を考慮し,オージェンドの演算を定数の代入と減算のみで行う減算型算術符号を採用しているため,符号化効率の低下が考えられる.そこで本論文では,減算型算術符号の符号化効率改善について一提案を行う[11],[12].提案する手法はオージェンドを数個の状態に分離し,その状態によって劣性シンボルに割り当てる定数を変化させるものである.本手法で使用する確率推定テーブルは, QM-Coderで使用されているテーブルをもとに理論的検討を行い作成した.また,2値画像に対する符号化シミュレーションを行った結果,提案方式はQM-Coderに比べ0.686〜1.301%符号量を低減できることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-07-25
著者
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