周波数領域デコンボリューション映像法(FDDI)によるX線断層撮影法
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概要
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被検査体の内部構造を鮮明に可視化する技術としてX線CTがある.CTでは撮影のためには着目する断面の周囲をX線源とX線検出器により一巡して囲む必要がある.本論文は,このように被検査体を一巡して囲むことなく被検査体の内部構造を画像化する手法を提案する.その原理は,ディジタルX線断層撮影法に基礎をなす.従来の方式では空間領域において直接演算を行うものであり,着目する断層面以外の人体構造がぼけ像となって現われることを避けることができない.提案の方式は,空間周波数領域に変換した後に演算を行うものであり,理論的にはこのようなぼけ像の影響はなく,被検査体の完全な立体構造のX線吸収係数分布を再構成することができるものである.本方式は,被検査体に人体にとどまらず,比較的大きい平面的な広がりをもった構造物の内部の非破壊的検査にも適用できるものであり,工業的にも広く応用できる可能性をもつものである.本論文では理論解析と計算機シミュレーションの結果を述べたものである.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
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