拡散する画像の投影からの再構成
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概要
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生体内部の体液は常に循環し運動しているため,対象の変動による再構成画像のひずみが問題となる.これは,放射線源を外部にもつ透過形CT,人体内部にもつ放射型CT,どちらの方式においても存在する問題である.特に,放射型CTの場合は人体内に注入されるRI(放射性同位元素)を放射線源とし,その分布を映像化するため,RIの変動すなわち映像化対象の変動は避けられない.RIの変動は血液や体液などにより患部から次第に広がるものであり,巨視的に見れば拡散現象と考えることができる.本論文では,CTにおいて対象が拡散する場合でも,その投影を補正し,拡散前の状態の画像を画構成できる手法を提案する.まず,拡散する画像の投影の満たす方程式を明らかにする.そして,その方程式の性質を利用して拡散前の画像の投影を修復する手法を提案する.この投影に通常の再構成法を適用すれば,拡散前の画像を鮮明に復元できる.また,最後に計算機実験により提案する手法の有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-02-25
著者
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