脂質電着膜およびタンパク質固定化膜を用いた水晶振動子センサの研究
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概要
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水晶振動子を用いた化学センサが多く研究されているが、気相中におけるものが多い。本報告では、水晶振動子を水相中の化学センサとして用いる方法について述べる。水相中でも安定した感応膜を得る方法として電着法を用いた。この方法で、水晶振動子の電極上にリン脂質、およびリン脂質・タンパク質混合膜を被覆し、数種の匂い物質に対する水相中でのセンサ応答の測定を行った。また、チオール化合物の一つであるシステアミンを用いてペプチド結合によりタンパク質を水晶振動子の金電極上に固定化し、上記同様、数種の匂い物質に対する水相中でのセンサ応答の測定を行った。本実験より、脂質のみの感応膜とタンパク質を混合した膜の間には大きな選択性の変化が観察され、感応膜にタンパク質を用いることは、センサ特性の多様化に有効であることがわかった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-07-07
著者
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中本 高道
東京工業大学
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斎藤 敦史
東京工業大学工学部電気電子工学科
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森泉 豊栄
東京工業大学タイ拠点
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松田 達也
東京工業大学工学部電気電子工学科
-
徐 宏元
東京工業大学工学部電気電子工学科
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森泉 豊栄
東京工業大学
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