高温超伝導ジョセフソン接合のテラヘルツ帯電磁波応用

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
音温度限界などを評価した。直接応答特性よりこれまで報告されているYBCO接合の応答周波数上限は約0.9THzであったのに対し、本研究では最適な基板の採用や照射システムの改善により、最高2.53THzのサブミリ波に対する明瞭な応答を確認し、これらの接合がテラヘルツ帯まで動作することがわかった。これらの接合を用いてテラヘルツ帯でのハーモニック混合特性を調べ、マイクロ波との約490次ハーモニック混合が得られ、ジョセフソンハーモニックミキサーとしての高次動作が確認された。また、遠赤外線レーザから同時に二種類の信号を照射することによりテラヘルツ帯で基本波ミキサーとして動作することを確認した。さらに、テラヘルツ帯の信号をもちいて固有雑音温度を評価し、YBCOジョセフソン接合の固有雑音温度は広い温度範囲で熱雑音だけの理論値より高いことが確認され、余剰なショット雑音で解釈する可能性を示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-05

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク