YBCOジョセフソン粒界接合の電流密度分布

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概要

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YBCO粒界接合の電流密度分布を調べる研究がなされた。その方法は臨界電流の磁場依存性を測定し、観察されたフラウンホーファパターンから粒界接合の電流密度分布を解析するというものである。その結果、最初の極小値が零に落ちないこと、また2番目の極大値は理想的に均一な場合と比較して、高いところに生じることが再現性よく観察された。前者は電流分布が内部で左右非対称になっていることで説明され、後者は電流分布は接合端部に集中している場合に特有な現象である。これらの結果は傾角が24度のときにはバルク的超電流を含むということを除いて、角度によらず共通していて、端部にピークをもつ非対称な電流密度分布を仮定した計算結果でよく説明される。また作製方法に工夫を加えることによって、デバイスパラメータIcの制御を試みた。その結果、3桁程Jcを同一の傾角に対して変化させることに成功した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-07-20

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