ジョセフソン粒界接合の磁気的性質について

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
我々は、高温超伝導ジョセフソン粒界接合の均一性、異方性の影響、デバイスパラメータ、接合の電流成分を評価するために、臨界電流の磁場依存性を測定した。まずはじめに、測定した量子干渉パターンには、理想的なFraunhoferパターンからのずれが観察された。この不一致は、接合障壁としての粒界が不均一であることに起因する。次に、測定結果を説明するために、異方性の効果を解析した。その結果、長い方の侵入長λcの影響は磁場を接合の膜面に完全に平行に印加した場合のみ観察されることが理解された。最後に、粒界の傾角θが24度または36.8度の接合を比較したところ、36.8度のときはほとんどの電流がジョセフソン電流であった。それに対して24度の場合には、14Tの印加磁場に対しても臨界電流が残ったので、接合の内部に強結合の領域があることが見出された。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-12-08

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク