MPEG2再符号化における再量子化誤差の検討
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概要
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本稿では, MPEG-2トランスコーダにおいて, 再量子化時の量子化ステップが若干異なる場台にトランスコーダの性能が直接符号化と比べて大きく劣化する原因を解明し, 再量子化手法に変更を加えることで性能を改善する手法を提案する. 最初に, DCT係数にラプラス情報源を仮定し, これを再符号化した場合の再量子化誤差モデルを導出し, 再量子化誤差が劣化の主要因であることを明らかにする。この再量子化誤差を削減するために, 再量子化ステップが入力ビット列の量子化ステップの1から2倍の値を禁止するゾーン処理と, 再符号化時にはフレーム内符号化に直接符号化の場合よりも符号量を重点配分することを提案する. シミュレーション実験により, 提案手法によるトランスコーダでは従来のトランスコーダと比較し, PSNRが1〜2dB向上することを実験により確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-07-16
著者
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栄藤 稔
松下電器産業(株)中央研究所
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栄藤 稔
松下電器産業株式会社:(現)nttドコモマルチメディア研究所
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角野 眞也
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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栄藤 稔
松下電器産業 中研
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横矢 直和
奈良先端技術大学院大学情報科学研究科
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角野 眞也
松下電器産業 マルチメディア開発センター
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