ノイズ印加用プローブの供試体への印加電磁界特性評価実験

概要

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プリント基板に局所的な電磁波を加えることで, 基板全体のイミュニティレベルの分布を解析するシステムを開発した。このシステムは, 電磁波を印加する部分を段階的に小さくすることでイミュニティレベルの低い部分を効率的に絞り込みたいと考えている。このためには, 印加プローブを当てた範囲だけに強い電磁波が均一に放射されることが必要である。そこで, サイズが9cm四方, 3cm四方, 1cm四方の印加用プローブを試作し, 放射電磁界特性の評価実験を行った。それぞれのプローブで均一性の確保できる周波数は異なるものの, 印加プローブを当てた範囲だけに強い電磁波が均一に放射されることを確認した。また, 各プローブ間の周波数特性については, 絶対値は異なるものの傾向は一致しており, プローブに加える電磁波の強さを調整することで印加レベルをほぼ同じにすることができた。以上のことから, これらの大中小のプローブを使用することで, プリント基板に対して段階的に範囲を絞り込みながら局所的な電磁波を加えることができることがわかった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-10-15