仮想オブジェクト面を用いた空間符号化 (知能情報メディア論文特集)
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概要
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現在,3次元画像通信やVRなど,3次元空間の視覚情報を対象にした研究が盛んに進められている.3次元空間の視覚情報を取り扱う上では,その膨大な情報量が問題となり,効率的な圧縮手法の確立が必要不可欠である.これまでに筆者らは,空間自体がもつ冗長性を積極的に利用した符号化手法として,空間符号化の概念を提案し,具体的に多次元DCTを用いた符号化手法について検討を進めてきた.本論文では,多次元DCTを用いた符号化手法を拡張し,被写体の構造性を加味した新しい符号化手法について検討する.すなわち,圧縮率の観点から被写体を構造的に記述する手法として「仮想オブジェクト面」の概念を提案し,符号化効率の改善を目指す.そして,様々な手法との比較実験を行い,提案手法の可能性を示す.また,圧縮した情報から高速な画像合成を行うための符号化手法についても検討する.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-10-25
著者
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