描き手の画調に基づく似顔絵の自動生成
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概要
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一口に似顔絵といっても世の中には描き手の数だけ似顔絵の画調が存在し, 同一人物に対してであってもさまざまな似顔絵が描かれている. 計算機による似顔絵の生成法としては, これまで, 対象人物の顔と平均的な顔との差を強調する方法が主に用いられているが, この方法では描き手の画調を表現することは困難である. 本論文では, 実写の顔画像と似顔絵の各々をいくつかの特徴パラメータで表現した上で, 実写の顔の特徴パラメータを似顔絵の特徴パラメータに変換する手法を提案する. 特徴パラメータは, 実写の顔画像によって構成される空間(実空間)と似顔絵によって構成される空間(似顔絵空間)の各々に対して直交基底展開を施すことにより取得する. 似顔絵空間の基底については, 描き手ごとに異なる基底が得られることになる. 実空間と似顔絵空間の基底を対応づけることによって, 計算機上で任意の描き手の画調に基づいて, 任意の人物の似顔絵を自動生成することが可能になる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-25
著者
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