CcNUMAシステムにおける同期動作の動的クラスタリング
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概要
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CcNUMAシステムでの正確な通信のためには共有データのライト・アトミッシティを保証する必要がある。異なるノードは、ライト・アトミッシティを保証するためのロック木によって、共有データの異なるメモリ・ブロックをパイプライン的にアクセスできる[4]。本論文はこのパイプライン化された共有データへのアクセスを、ハミング符号に基づいて得られる動的クラスタ[8]内で行なえるよう拡張する:その基盤として、ライト・コピーが所有ノード間を直接移動できるよう、ライト-マイグレイト型キャッシュ規約とハードウェア・キューを用いたロック機構を採用する。パイプライン化アクセスのクラスタ化は同期・キャッシュ一致動作のほとんどを共有データの指定ブロックを要求中のノードから成るクラスタ内に閉じ込めるので、通信オーバヘッドが減少する。RTLシミュレータ上で6個のベンチマークを用いて評価した結果によると、64ノード・システムにおいてクラスタ化は単純パイプライン化と比べて約0.99〜1.38倍だけ性能が向上する:この時、約1.7〜42.2個のノードが共有データの異なるブロックを同時にアクセスする。ちなみに、16ノード・システムにおいて単純パイプライン化はTest&Test&Setと比べ約2.5〜19.2倍だけ性能が向上する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-07-18
著者
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