共有メモリ・マルチプロセッサのための仮想ネットワーク機構
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大規模共有メモリ・マルチプロセッサのための仮想ネットワーク機構を提案する. 通常のキャッシュ一致プロトコルを用いた場合, 仮想ネットワークの特に隣接/ード間通信は, キャッシュ一致処理のため大幅に性能が低下する. この性能低下を軽減するため改ざん可能型キャッシュ一致プロトコルとストリームバッファを導入する. 改ざん可能型プロトコルはメモリ・ブロックをキャッシュに固定することが出来る. 固定されたブロックへの要求は全て固定しているキャッシュヘ行先変更され, 無効化処理なしでその固定ブロックのコピーをアクセスする. ストリームバッファは固定されたブロック内のストリーム変数へのリードとライトの同期をとる. ストリームバッファの大きさはキャッシュの大きさに比例する. シミュレーション結果では, 改ざん可能型プロトコルを用いた場合の通信遅延 (データ・ミス率×ミス・ペナルティ) は用いなかった場合の約0.14になる. また, 改ざん可能型プロトコルとストリームバッファを用いた場合はこれ等を用いなかった場合の約0.06になる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-08-26
著者
関連論文
- GF(P)とGF(2^n)上の乗算に対して再構成可能な乗算器
- GF(P)とGF(2^n)上の乗算に対して再構成可能な乗算器
- 並列リスト処理におけるメモリ管理の一方法
- キャッシュ一致マルチプロセッサにおけるパイプライン化同期のための模擬セマフォア
- CcNUMAシステムにおける同期動作の動的クラスタリング
- CPSY2000-58 CcNUMAシステムにおける共有データの先行評価
- 多段スヌーピ・キャッシュのためのΨキューブ
- ハイパキューブ・マルチプロセッサ上でのハミングコードに基づくディレクトリ木の構成法
- 規則性計算でのキャッシュ一致処理を局所化するための副プロトコル
- 共有メモリ・マルチプロセッサのための仮想ネットワーク機構
- プロセス協調のための2重木