規則性計算でのキャッシュ一致処理を局所化するための副プロトコル
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概要
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規則性のある通信パターンを持った計算においてキャッシュ一致処理の空間局所性を高めるための局所プロトコルを提案する。局所プロトコルは従来のプロトコルの副プロトコルであり、メモリ・ブロック単位で起動される。あるブロックに対し起動された場合、そのブロックのための一致処理はそのブロックを要求しているキャッシュのみによって局所プロトコルに従って行なわれる。起動されてない場合、一致処理はメモリとキャッシュによって従来の(大域)プロトコルに従って大域的に行なわれる。従って大域プロトコルと局所プロトコルの総体は一つのキャッシュ一致プロトコルになる。頻繁に通信するので隣接して割り付けされているプロセスの共有データに対して局所プロトコルを起動することにより、規則性計算に対しては一致処理を空間的に局所化できる。代替的な三つの局所プロトコルを提案し、マルチプロセッサのRTLシミュレータを用いて規則性計算の性能へのそれ等の効果を評価する。その結果、局所プロトコルは大域プロトコルを用いたときの性能を大幅に改善することか明らかになる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-19
著者
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