キャッシュ一致マルチプロセッサにおけるパイプライン化同期のための模擬セマフォア
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概要
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条件付き同期では、プロセスは変数集合がある状態になるまで待ってから先に進む.スピン・ロック同様、キューイング・ロックはこの種の同期に対し非効率である.その理由は、指定状態になるまでエンキューとデキューを繰り返し、ネットワーク・トラフィックが増えるからである.既発表のハードウェア・キューを用いたロック機構では、異なるプロセスが共有データの異なるメモリ・ブロック(または、メモリ語)をパイプライン的にアクセスできる。本論文は、上記のキューイング・ロックの弱点を取り除くため、パイプライン化ロック機構に基づいた模擬セマフォアを提案する。我々のセマフォアはデータ構造として宣言され、P操作とV操作はスリーブとアウェイクのためのISA命令を用いたソフトウェア・ルーチンで実現される。予備評価結果では、パイプライン化ロック機構と比べ模擬セマフォアのスピードアップは約1.2〜18.5である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-08-15
著者
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