分散インプリサイス計算のための双主導スケジューリング方式の提案

概要

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インプリサイス計算技術を基にした分散システムでは、各計算ノードへのタスクの到着頻度の違いからノード間の負荷の不均等が生じる。そのため、適切にスケジュールされていないシステム全体ではタスクを期限内に処理できる場合でもMandatory部分のデッドライン・ミスまたOptional部分の省略によるエラーが生じることがある。ノード間の負荷を調整する分散スケジューリング方式としては送り手主導スケジューリング方式と受け手主導スケジューリング方式が提案されているが、これらの方式では, 負荷の大きいノードと小さいノードが動的に変動する場合には適切なスケジューリングが必ずしも行なえない。本稿では, 送り手主導スケジューリング方式と受け手主導スケジューリング方式を組み合わせた双主導スケジューリング方式を新たに提案する。双主導スケジューリング方式では、システム全体の負荷情報をもとに、送り手主導スケジューリング方式または受け手主導スケジューリング方式のいずれかを動的に選択する仕組みを導入し, Mandatory部分のデットライン・ミスおよびOptional部分の省略によるエラーの両方が減少することができる.これによりノードの負荷が動的に変動する場合にも適切なスケジューリングが可能になる。現在、同スケジューリング方式の有効性を評価するためにシュミレータを作成し、既存のスケジューリング方式との性能比較を行なう準備をしている
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-02-25

分散インプリサイス計算のための双主導スケジューリング方式の提案

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