磁場印加とノイズマッピングを用いた二層膜垂直磁気記録媒体のノイズ解析(信号処理及び一般)
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概要
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二層膜垂直磁気記録媒体の軟磁性層起因のノイズについて、媒体上の各位置における再生信号の平均値と標準偏差を求めることによって、再生ヘッドの高い空間分解能を保ちながら、媒体上に固定されたノイズと媒体上を移動するノイズとを分離して観察した。このとき外部磁場を印加した状態で測定を行うことによって、媒体上の磁区構造および磁区内部の磁化の揺らぎの軟磁性膜による違いを観測した。CoZrNb軟磁性膜では磁壁からスパイクノイズが観測され、磁区内部では移動するスパイクノイズが観測されなかったことから、磁区内部の磁化の揺らぎは比較的小さいと考えられる。一方FeSiN軟磁性膜では、磁壁からは明瞭なスパイクノイズが観測されなかったが、特定の磁区内部を移動するスパイクノイズが観測された。このことから、FeSiN軟磁性層の磁区内は磁化の揺らぎが比較的大きいと考えられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-12-05
著者
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