R3γ手術にて長期生存が得られた頸部リンパ節転移融知肺腺癌の1例

元データ 1996-10-20

概要

鎖骨上窩リンパ節を触知した左上葉肺癌に対し切除を行い, 6年以上無再発生存している症例を経験したので報告する.症例は52歳, 女性.胆石症の術前検査で偶然に発見.胸部X線写真で左上葉の縦隔に接し腫瘤影があり, CEAが27.4ng/mlと上昇, また, 左鎖骨上窩に転移と思われる固いリンパ節が触知された.cT3N3γM0 Stage IIIB肺癌の診断で, 胸骨正中切開に, 頸部襟状切開, 前側方開胸を加え手術を施行した.肺門, 縦隔にも明らかなリンパ節転移があり, 肺動脈の管状切除と伴に上葉を切除し, 縦隔, 頸部郭清も十分に行った.術後化学療法を1クール行い退院.以後はUFTとVP16の経口投与を行ったが, 6年以上無再発生存中である.鎖骨上窩リンパ節転移を触知し得る肺癌でも一概に根治手術の適応から除外すべきでないと考えた.

著者

河野 洋三 大分医科大学腫瘍病態制御講座(第二外科)
三浦 隆 大分医科大学腫瘍病態制御講座(第二外科)
永井 寛之 大分医科大学第2内科
内田 雄三 大分医科大学第2外科
田中 康一 大分医科大学第2外科
武野 慎祐 大分医科大学第2外科 中央検査部病理
永井 寛之 大分大学医学部呼吸器内科
永井 寛之 大分医科大学 第二内科
田中 康一 大分医科大学第2内科
三浦 隆 大分医科大学第2外科
内田 雄三 大分医科大学 外科第二
河野 洋三 大分医科大学第2外科
田中 康一 大分医科大学 外科第二

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