背部刺創による脾損傷から緊張性血胸を来した外傷性横隔膜ヘルニアの1例

元データ 2000-03-15 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会

概要

背部刺創による脾損傷が腹腔内出血を全く来さず緊張性血胸のみを来した興味ある外傷性横隔膜ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は20歳, 男性, 1996年7月, ガラス戸に倒れ込んだ際にガラス片が背部に刺さり, 呼吸困難となったため近医を受診, 胸腹部X線, CT検査にて左血胸と診断され, 当科へ緊急入院となった.来院時, 緊張性血胸によるプレショック状態であり, 緊急手術を施行した.左低位後側方切開にて開胸すると, 胸腔内に約3, 000mlの血液を認めた.出血源を検索すると, ガラス片により損傷を受けた脾臓が, 横隔膜裂傷部より胸腔内へ脱出嵌頓した状態で出血していた.しかし, 腹腔内出血は全く認めなかった.脾摘を行い, 横隔膜は直接縫合し修復した.術後経過は良好で, 術後12日目に軽快退院した.

著者

河野 洋三 大分医科大学腫瘍病態制御講座(第二外科)
三浦 隆 大分医科大学腫瘍病態制御講座(第二外科)
在永 光行 大分医科大学第2外科
中城 正夫 大分医科大学第2外科
内田 雄三 大分医科大学第2外科
田中 康一 大分県 厚生連 鶴見病院 呼吸器外科
在永 光行 大分医科大学 第二外科
田中 康一 大分医科大学第2外科
中城 正夫 大分医科大学 病理学講座第1
庄司 剛 大分医科大学第二外科
田中 慶一 大分医科大学 第2外科
中城 正夫 大分大学第二外科
田中 研一 大分県厚生連鶴見病院呼吸器外科
田中 康一 大分医科大学第2内科
三浦 隆 大分医科大学第2外科
内田 雄三 大分医科大学 外科第二
河野 洋三 大分医科大学第2外科
庄司 剛 大分医科大学第2外科
田中 康一 大分医科大学 外科第二

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